手術室看護師は、様々な医療現場の中でも高度な看護業務のスキルが要求されることから、若手の看護師にとって憧れの存在として捉えられることがあります。特に、重度の怪我や重病の患者を担当する機会が多い医療機関においては、手術室看護師の人材育成が積極的に行われており、業務を通じて広い範囲の知識や技術を身に着けることが可能です。また、手術室看護師での経験が豊富な人は、勤務先でスムーズに昇進や昇格ができたり、給料アップに繋がったりすることがあるため、やりがいを感じながら働けるといった魅力もあります。
手術室看護師の業務内容や必要なキャリアについては、各地の医療機関の方針や患者の状態によって大きく異なります。そのため、スキルアップを図りながら無理なく働き続けるため、就職活動を通じて、各地の医療機関の研修のカリキュラムや期間をきちんと調べることが大事です。一般的に、大学病院や公立病院の手術室看護師の研修は、数か月から一年以上にわたって実施されることがあります。そのため、過去に手術室で働いたことがない人や、点滴やカテーテル挿入などの技術に自信が無い人も、医師や先輩看護師にサポートを受けながら、一人前に仕事に取り組むことができます。なお、職場内で上司や周りのスタッフから評価をしてもらうには、手術室看護師として経験を積むだけでなく、資格取得にチャレンジしたり、定期的に勉強会に顔を出したりすることも大切です。